【メタルトーク】アンドレ・マトスに捧ぐ「Carry on singing to the sky」(Unlucky Morpheus)

2020年10月9日

こんにちは。Dr.メタルです。
今日のメタルトークは、先日リリースされたUnlucky Morpheusのアルバムより「Carry on singing to the sky」の話題です。

Unlucky Morpheus「Carry on singing to the sky」

こちらは、日本のメロディックスピードメタルバンドUnlucky Morpheusより先日リリースされたアルバム「Unfinished」のラストナンバーです。

非常にかっこいいストレートな疾走曲でクラシックの旋律もふんだんに取り入れていますが、まずはこの曲、タイトルからも分かる通り、この曲は昨年永眠されたアンドレ・マトスが残した名曲「Carry On」のオマージュ・ソングとなっております。

シューベルトの未完成をモチーフにしたイントロ、これこそ!というサビのメロディ、そして「There’s a meaning to life」なんて歌詞を重ねるところなんてとてもグッときます。

アンドレ・マトス

アンドレ・マトスは、1991年から活動しているブラジルのメタルバンドANGRAの初代ボーカリストとして有名です。
音楽学校で本格的にクラシック音楽を学んだ後に発表されたANGRAのファーストアルバム「Angels Cry」はヘヴィメタル史に残る名盤として今でも多くのリスナーに親しまれ、メロディックスピードメタルやシンフォニックメタルバンドに多大な影響を与えた名盤です。

そんな名盤の冒頭は、シューベルト「未完成」をモチーフにしたイントロ「Unfinished Allegro」からANGRA、そしてアンドレ・マトスを代表する名曲「Carry On」になだれ込む流れで多くのメタルファンを魅了しました。

個人的にも、ANGRAや「Carry On」は(リアルタイムに聴いた訳ではないものの)ヘヴィメタルだけでなくクラシックにもハマるきっかけになったバンドであったり、曲であったりと、色々な思い出があります。

最近では(といっても2011年のアルバムですが)、元STRATOVARIUSのティモ・トルキ(g)と組んで結成したバンドSYMFONIAの曲を気に入って聴いたりしていました。

そのため、昨年、アンドレ・マトスの訃報を聞いた時は大変驚きました。
非常に残念ですが、2019年6月8日に47歳の若さで永眠されました。

アンドレ・マトスの名曲

★ANGRA – Carry On
アンドレ・マトスといえばまずはこの曲。ヘヴィメタル史に残る名曲。
Unlucky Morpheusのメンバーもインタビューでアンドレに対するリスペクトを語っています。

★SYMFONIA – Fields Of Avalon
★SYMFONIA -Forevermore
様々なバンド、ユニットを結成しながら自分の音楽を模索していた元STRATOVARIUSのティモ・トルキと結成したバンドSYMFONIAが唯一リリースしたアルバム「In Paradisum」から疾走曲2曲です。
上記2曲はシンプルに気持ち良く爽快感が味わえるスピードナンバーですが、ここでもアンドレは非常にかっこいいボーカルを披露してます(特に「Forevermore」)。
YouTubeに公式チャンネルがないため、リンクは貼っていないですが、是非聴いてみてください。

最後に

Unlucky Morpheusの「Carry on singing to the sky」とアンドレ・マトスについて紹介しました。

Unlucky Morpheusの本アルバムも「Unfinished」で始まり、テンポのいい「Unending Sorceress」に進んでいきます。
「Carry on singing to the sky」の楽曲自体も非常に爽快でかっこいいナンバーですが、ANGRAやアンドレ・マトス好きにとってはなおさらグッとくる感動的な名曲です。

是非聴いてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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