【医師国家試験対策】教科書や順番編

こんにちは。Dr.メタルです。
今日は医師国家試験対策について書きます。

前回は医師国家試験にむけての基本的な考え方を書きました。
ぜひ参考にしてください。
【医師国家試験対策】基本的な考え方編

前回の振り返り

前回の話になりますが、まずは基本となる教科書なり授業を一つに絞って、それをしっかり勉強することが大切と書きました。
それが終わった上で、他の教材を使って知識を補強するという流れが国家試験勉強の基本的な考え方です。

具体的には

一つの例ですが、私の場合、どのように勉強を進めていたかについて書きます。

医師国家試験の分野をメジャー、マイナー、公衆衛生に大別します。

私の場合、自分の大学がMECと契約していたので、メジャー分野では、そのMEC講義をメインに据えて勉強しました。
MECでは、消化器、呼吸器というように分野別になっている講義があります。そのコアな講義をまずはしっかり勉強しました。

マイナー分野はレビューブックを、公衆衛生は大学の講義をメインに決めて使用しました。

基本的にそこに載っていない知識を調べようとする時はイヤーノートやネット検索を使いました。
イヤーノートはあくまで辞書的な使い方ですが、ふと「?」に思ったことは面倒でもイヤーノートで調べる習慣はつけておいた方が良いと思います。結局はその繰り返しが大事な気がします。イヤーノートの知識は強力ですから。

そして、それを完遂した上で、国家試験の過去問やMECの追加講義、他の教科書(例えばゴロ集など)で知識を補強する流れで勉強を進めました。

一つの「基盤となるもの」をしっかり決めて、まずはそれをしっかり勉強することを心がけましょう。

勉強する流れは?おすすめの順番

分野ごとの勉強する順番に決まりは当然ありませんが、おすすめの順番を一つだけ紹介します。

大事なおすすめポイントは一つだけです。
6年生になって実習が落ち着いたら、まずは夏くらいまで公衆衛生を固めてしまうのをおすすめします。

これはなぜかと言いますと、医師国家試験の範囲の中で公衆衛生だけ若干異色な分野であります。

病院実習を完了した学生さん達であれば病気の知識はある程度ついてきています。
しかしながら、その時点で公衆衛生の勉強が十分にできている人はほとんどいないと思います。

その時に、なかなかみんなが手をつけたがらない公衆衛生をまず固めてしまうと、夏の模試や卒業試験で良い成績、良い順位となり、勉強の追い風になるのは間違いありません。

非常に失礼な話ですが、公衆衛生って暗記メインでなかなか勉強するやる気が出ないんですよね。

しかしながら、国家試験の出題範囲のかなりの割合を占めていますので(分野ごとでは出題数No. 1!)、必ず勉強しなくてはいけない分野です。そのため、いつの時期に勉強しても損はありません。

加えて、最近では新型コロナ肺炎の流行で、PCR検査の「感度」や「特異度」という言葉は日々の報道で耳にするようになりました。それに合わせて、私も通常の診療で患者さんにその辺りの知識を聞かれることがことが多くなりました。
専門外来やっているのに話している内容はほぼコロナ肺炎の話題なんてこともあります。

感度、特異度は公衆衛生の山に一つになりますので、しっかり理解しておいて損はないですよ。

最後に

医師国家試験の範囲は膨大で、たくさんの教科書や参考書があります。
色々目移りしてしまう気持ちはわかりますが、しっかり自分を見失わずに勉強を進められると良いと思います。

参考にしていただけますと幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。