【入門編】過激さの中にある中毒性?スラッシュメタルの魅力

2020年9月20日

こんにちは。Dr.メタルです。
今日はスラッシュメタルについて書きます。

スラッシュメタルとは?

スラッシュメタルとは、1980年頃に興隆してきたヘヴィメタルのサブジャンルで、攻撃的な「過激さ」や「速さ」を重視した音楽になります。

音程をあまり重視しない叫ぶようなボーカルや疾走感のある超人的なドラム、そして唸るような低音重視のギターワークが特徴です。
ザクザクと奏でられる痛快なギターリフが問答無用にヘッドバンキングを呼び起こします。

歌詞やアルバムジャケットも、そのような攻撃性を全面的に押し出すような過激なものが多いです。

ライブでは、盛り上がるには最高の音楽で、細かいことを気にせず音楽にのめり込んでいけるような、日々のストレスに発散に最適な音楽です。

メタル初心者の方には、ややとっつきにくい印象もあるかと思いますが、聴いていくうちに感じる中毒性がこのジャンルの魅力だとも思います。

スラッシュメタルの興隆

スラッシュメタルは1980年頃にアメリカで興隆してきました。

時代背景としては、当時「LAメタル」と呼ばれるアメリカ、ロサンゼルスの音楽ムーブメントが若者の間で絶大な人気を誇っていました。
LAメタルのバンドマンは、パーマでボリューム感のあるロングヘアや派手なメイク露出度の高いコスチュームに身を包み、キャッチーな音楽を奏でていました。

現在では、ヴィジュアル系と呼ばれるバンドなどのおかげで、刺激的なメイクやロングヘアはある程度身近な存在になっていると思いますが、当時はそのような格好がとても新鮮であり、刺激的であり、商業的にも成功を収めてきました。

そのような商業的な音楽のアンチテーゼとしてアンダーグラウンドで興隆してきたのがスラッシュメタルでした。
「キャッチー」や「大衆的」といった流行の音楽ムーブメントと対抗するように、そのような音楽要素を排除して、ヘヴィメタルが持つ攻撃性過激性を全面的に押し出す音楽がアンダーグラウンドで徐々に盛り上がっていきました。

イメージ的には「チャラチャラした音楽より激しさこそメタル」のような信条を武器に、より過激で攻撃的な音楽を求める若者たちの支持をゆっくりと集めながらスラッシュメタルというジャンルを形成していったのです。

BIG 4(スラッシュメタル四天王)

スラッシュメタル界には、「BIG 4(四天王)」と称される4バンドがあります。
これらは、1980年代から活動しており、スラッシュメタルの音楽イメージの確立に貢献してきたバンドです。

・METALLICA
・MEGADETH
・ANTHRAX
・SLAYER

ジャンルを代表する曲は最後に挙げますが、スラッシュメタルといえばこの4バンドは大御所中の大御所で、このジャンルを理解する上で絶対外せないバンドたちです。

現在では、スラッシュメタルに分類されるバンドの音楽性も多様化してきており、全てのバンドが攻撃的で過激を重視する典型的なスラッシュメタルを演奏しているわけではありませんが、この4バンドの初期の音楽性がスラッシュメタルの土台を形成していったのは間違えありません。
METALLICAやMEGADETHは音楽性を変化させながら、現在でも人気を誇っています。

世界で最も有名なメタルバンドの一つであるMETALLICAは、スラッシュメタル史上に残る名盤「Metal Master」をリリースしたのち、世界的大ヒットを記録した「Metallica」(通称ブラックアルバム)でスターに登りつめますが、そのアルバム以降ヘヴィネスを重視した音楽性に変わっていきました。

BIG 4以外のバンドも含めて他のスラッシュメタルバンドの音楽性が時代に合わせて変化していったのに対して、SLAYERは現在まで変わらない音楽性を一貫して続けており、その不変な硬派なイメージもあり「帝王」と呼ばれています。

【入門編】初心者におすすめスラッシュメタル

メタル初心者にもおすすめできるナンバーを紹介します。
ぜひ聴いてみてください!
スラッシュメタルのイメージもわかります。

★METALLICA – Battery
スラッシュメタル史上に残る名盤「Metal Master」より。
アコースティックギターの奏でるイントロからヘヴィなイントロに移り、突如スピード感あるギターリフは非常にカッコ良い。スラッシュメタルを代表するアルバムです。

★SLAYER – Angel of Death
こちらもスラッシュメタルの歴史に燦然と輝く名盤である「Reign in Blood」の1曲目。イントロからラストまで徹頭徹尾スラッシュメタルだが、中間部(1:38〜)に流れるギターリフの中毒性はもはや反則的。破壊力満点の名曲です。
ドイツ、アウシュヴィッツで行われた人体実験をモチーフにしている。

★SLAYER – Raining Blood
こちらも上と同じアルバムから。ヘヴィメタルを代表するギターイントロを持つ名曲。
雨のSEが不穏に響く中、ドラムの3連打から始まるギターリフは聴き手の心を掴むには十分過ぎます。必聴です。

★SLAYER – Repentless
最新アルバム(2015年)のタイトルチューン。
現在に至るまで「帝王」としての音楽を貫いたSLAYERの渾身の一曲で、どこを切り取っても非常にカッコいい。スラッシュメタル初心者にもおすすめできるナンバーです。

★TESTAMENT – Over The Wall
「ベイエリアスラッシュメタル」と呼ばれるバンドの中の一つ。
スラッシュメタルの勢いを前面に押し出すメインパートと間奏のメロディックなギターワークが絶妙にマッチしている名曲。

★KREATOR – Totalitarian Terror
ドイツのスラッシュメタルバンドKREATORから一曲。
メロディックな音楽性をバランスよく導入しているのが最近のこのバンドの特徴。
このバンドを「代表曲する一曲」ではない気もしますが、初心者にもおすすめできる佳曲です。

最後に

スラッシュメタルはその音楽的な特徴から、はじめはややとっつきにくい印象を持たれる方も多いと思います。
実際に私もそうでした。
しかし、SLAYERのRaining Bloodがどうしても頭から離れなくなり、そのイントロを聴くために何度か聞いているうちにスラッシュメタルの魅力に取り憑かれていきました。

皆さんもぜひスラッシュメタルを聴いて、日々の鬱憤を晴らしていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。