【入門編】メタルの歴史に触れる!正統派メタルとは?

2020年10月20日

こんにちは。Dr.メタルです。
本日は正統派メタルと呼ばれるジャンルについて書きます。

正統派メタルとは?

正統派メタルとは、その名の通り、一般に正統派と考えられているメタルです。

と言ってもそれだけ聞くと「そもそも正統派って何?」という疑問が浮かんでくると思います。

正統派メタルはまさにメタルの歴史?

現在、メタルのサブジャンルは複雑怪奇ともいうべき細分化されており、それぞれの音楽の特徴やメンバーの容姿、思想の特徴などを汲んで「〇〇メタル」と分類されています(デスメタルやスピードメタルなど)。

現在の風潮としては、そのジャンルの名前ともなっている「何か他と違う」突出した特徴を伸ばし、そのアイデンティティを確立していくのが主流のような印象です。
例えば、スピードメタルのジャンルではよりスピーディな音楽であったり、デスメタルのジャンルではより過激性を追求する音楽などです。

それはそれで全く間違っていないのですが、そういった現在の流れを汲んだ上で、後方視的に70〜80年代のいわゆるHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)という音楽が興隆してきた頃の音を顧みた時に、そのようなヘヴィメタルの土台を作ってきたオーソドックスな音楽を正統派メタルと呼ぶようになったわけです。

つまり、正統派メタルという言葉は音楽の特徴を端的に表しているのではなく(もちろん音楽的な特徴もありますが)、HR/HMの歴史を振り返ったときに、70〜80年代をリアルタイムで過ごした年代があの頃は良かったな、あれこそが正統派だ、という考えのもとにできた言葉と思われます。

音楽の特徴をあえて書くと、適度なヘヴィさと軽快なスピードやメロディといったところでしょうか。

代表的なバンドを聴いて、その特徴を把握する!

正統派メタルという音楽を把握しようと検索を繰り返していると、70〜80年代から活躍している2つのバンドに必ず出会うことになると思います。
それが、JUDAS PRIESTIRON MAIDENであり、その2つのバンドのような音楽こそが正統派メタルであると言っても過言ではありません。

それぞれの代表曲を紹介します。

JUDAS PRIEST

JUDAS PRIESTは1969年から活動をしているイギリスのバンドです。
ヘヴィメタルのイメージ確立に貢献した代表格で、ボーカルであるロブハルフォードはもはやメタルゴットとも呼ばれています。

★JUDAS PRIEST – Breaking The Law
シンプルかつストレートなノリの良いナンバー。若干謎なPVにも注目。

★JUDAS PRIEST – The Hellion / Electric Eye
壮大なイントロからElectric Eyeのメロディックなギターリフに移行する流れはまさに絶品。

★JUDAS PRIEST- Painkiller
これこそまさにヘヴィメタル。細かいジャンル関係なくヘヴィメタルを代表する超名曲。

IRON MAIDEN

IRON MAIDENもイギリスのバンドです。
NWOBHM (New Wave Of British Heavy Metal)という1970年後半にイギリスで起こった一つのメタルのムーブメントの中で登場し、それを牽引するバンドとなります。

10分を超える大曲も多いバンドですが、まず初めはコンパクトな曲の方が聴きやすいと思います。

★IRON MAIDWNDEN – Aces High
とても気持ち良く疾走するナンバーで、バンド屈指の人気を誇る。

★IRON MAIDEN – The Trooper
イントロや歌メロの裏で流れるメロディックなギターワークが非常にキャッチーでいてなおかっこいい。

★IRON MAIDEN – Fear Of The Dark
静かなパートから始まり、途中から疾走パートへとドラマティックに移行する。アルバムジャケットのような夜の情景が目に浮かぶような名曲です。

最後に

正統派メタルはメタルの歴史で、その創成期の音こそ正統派であると高らかに宣言しています。

正統派メタルは様々なバンドに受け継がれ、50年近く経った現在においても決して「昔の音楽」とならず、非常にカッコいいと感じるヘヴィメタルの原点なのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。